大腸がんを早期治療しよう【迅速対処でスピード回復】

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今後への考え

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増加を続ける患者数

大腸は、栄養分を消化吸収された食物を腸内容物として溜め、水分を吸収した後に大便として排出する器官で、盲腸やS状結腸、直腸などがこれに含まれます。日本人は、S状結腸と直腸にがんができる方が多く、良性腫瘍ががん化する場合と、直接がん細胞が発生する場合に分けられます。日本人の大腸がん患者の数は1990年代まで上昇を続け、それ以降も緩やかに増加しており、現在の日本人のがん患者数のうち、大腸がんが全体で第1位となっています。これは、日本人の食生活が欧米に近づいたことと、高齢化が進んだことが原因と言われており、変化の無い食生活と高齢化が進んでいる現状では、今後も大腸がんの患者数は横ばいか、上昇すると考えられます。ただし、現在は治療の技術も進歩しているため、患者数の増加が死亡数の増加とはなりません。

早期発見が重要

大腸がんの患者数は上昇していますが、大腸がんは初期段階での治療であればほぼ完治が可能なため、早期発見が求められます。ただし、大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんど無いため早期発見が難しく、症状が見られる前に発見する必要があります。そこで活用されているのが、便潜血検査です。これは、大腸内の出血を確認する検査で、自治体などによっては無料で受けることも可能ですし、これにより出血が確認されればさらに詳しい腸内検査を行い、原因を特定します。これにより早期発見ができ、がんの進達度が粘膜にとどまっている場合は、切る手術を行わず、内視鏡治療によってがんを切除することが可能となります。ただし、内視鏡治療だけでは除去できないことが病理検査などで判明した場合は、外科手術で除去する必要があります。